子どもの結婚が決まったら、次に親の出番となるのが両家の顔合わせです。ここで初めて相手の親御さんに会うというケースも多く、親としても緊張するイベントといえるでしょう。この記事では、両家の顔合わせで、親が果たすべき役割や服装、手土産などについてご紹介します。
最近の主流は婚約食事会
子どもからの結婚挨拶が済んだら、つぎはいよいよ両家の顔合わせということになります。
親世代の方々が結婚をしたときは、結納を交わしたという人が多かったのではないでしょうか。両家がふたりの婚約を確認し合う儀式である結納は、最近ではその堅苦しさからか敬遠されがち。代わりに行われるのが、両家の顔合わせを主目的とした食事会です。これは婚約食事会あるいは顔合わせ食事会などと呼ばれます。
↓婚約食事会と結納の違いについてはこちらをチェック!
結納をするか、婚約食事会にするか
顔合わせをどのようなスタイルでするかは、子どもたちや相手の親御さんの考えも踏まえ、決めるべきでしょう。でも、その前に自分たちはどうしたいのか、考えをまとめておくのがお勧めです。結納を実施する人は少なくなりましたが、人生の節目である結婚に際しては日本古来の儀式をきちんと行いたいというのであれば、それもよし。堅苦しい儀式は抜きで、簡素にしたいというのであれば、それもよし。親としての考えを固めておきます。
私の知り合いは「犬や猫の子じゃあるまいし、結納もなしで大事な娘はお嫁に出せないわ!」って息巻いていたことがあったわ。
マダムはボクのこと、結納をしてもらってきたのかにゃ?
いやいや、あなたは我が家の軒先でミャーミャー泣いていたのを私が拾ったのよ。
にゃあ。
意見が違ったら、妥協点を見つけるようにしよう
子どもから顔合わせについての打診があったら、子どもたちはどんなふうに行いたいのかを聞きましょう。子どもたちの考え方と自分の考え方がそれほどかけ離れていなければ問題はありませんが、異なっている場合は調整が必要になります。
子どもたちの考えをよく聞いた上で、自分たちの希望もしっかり伝えます。また、相手の親御さんの意向もあることなので、調整は子どもたちに任せるのがいいでしょう。あまり自分の考えに固執せずに、お互いに妥協点を見つけるようにするのがお勧めです。
例えば、親は結納をやりたい、子どもたちは婚約食事会でいいと考えている場合、婚約食事会の席上で堅苦しいやり取りはなしで、結納品を交換するという方法もあるわ。
婚約食事会の日時や場所
では次に、多くの人が選択する婚約食事会での親の対応についてご紹介しましょう。
まずは、婚約食事会の日時やエリア(場所)について。これらについては親側の希望を伝えましょう。相手側の親御さんの居住地と自分の居住地が離れている場合は、食事会を行うエリアを決めるのはなかなか大変です。中間地点で行うのが不公平のない決め方かと思いますが、お互いにそれぞれ事情もあるでしょう。まずは希望のエリアと、なぜそのエリアで行いたいかを伝えておくといいでしょう。あとは子どもたちの調整に一任します。
また、食事会を行う店についても、店の雰囲気や料理の種類など、希望を伝えておきます。
婚約食事会の費用や分担方法
婚約食事会は子どもたちが主宰者となり、親を招待するというスタイルを取るケースがあります。その際は、子どもからその旨が告げられ、招待するので費用は払わなくていいということになるでしょう。結婚で物入りなのに、好意に甘えてしまっても良いものかと思うかもしれませんが、ここは快くご馳走になりましょう。
子どもの懐具合が心配なら、結婚のお祝いを弾めばいいにゃあ。
ふたりが主宰するスタイルでない場合は、子どもと相談して費用をどうするか決めましょう。両家で分担するのが一般的ですが、どちらか一方が負担するケースも。子どもを仲介にして、どのように支払ったら良いのか両家で調整します。
手土産は用意するもの?
婚約食事会の際の手土産については、子どもに用意した方がいいかどうか確認しましょう。大切なのは両家で揃えること。一方が用意していたのに、一方が用意していないとなると、どちらも気まずい思いをしますよね。
もし用意するということになったら、品物は3000〜5000円程度が目安です。焼き菓子などが定番ですが、相手の好みに合わせても。相手の親が甘いものは食べないというのであれば、ご飯のお供や酒のつまみになるようなものでも構いません。自分の地元の名産を持っていってもいいでしょう。
婚約食事会は改まった服装で臨んで
当日の服装についても、子どもに確認を。こちらも両家で格を合わせるのが大切です。食事会や店の雰囲気などにもよりますが、少し改まった服装をするのが一般的。女性はワンピースやツーピース、男性はスーツがいいでしょう。女性は自分の娘が振り袖を着るのであれば、合わせて訪問着や付け下げなどを着ても。
服装や手土産について子どもに確認したときに、「わからない。適当でいいんじゃない?」などと言う場合はうやむやにせずに、「ちゃんと先方に確認しなさい」と促すのがお勧めよ。
適当に流してしまって、居心地の悪い思いをするのは自分たちだからにゃ。
当日は食事会が盛り上がるような雰囲気作りを
子どもたちが主宰の食事会の場合は、進行なども子どもたちが考え、会を仕切ってくれるはずです。親は余計な口を挟まずに、子どもたちを温かな目で見守りましょう。両家が初めて顔を合わせるということで、子どもたちはとても緊張しているはず。親ももちろん緊張しているでしょうが、なるべく和やかな雰囲気になるように努めて。積極的に話題を提供するなどして、食事会が盛り上がるように協力しましょう。
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