新型コロナウイルスは結婚式にも大きな影響を与えています。「コロナの時代の結婚式」について考えてみました。こちらをクリック!

日本ならではの挙式<神前式>式の流れや費用、演出

神前式
この記事は約7分で読めます。

結婚式には欠かせない挙式。結婚の誓いを立てる儀式で、日本ではキリスト教式、神前式、人前式の3つが主流です。この記事では、日本の伝統が感じられる神前式の特徴や流れ(式次第)、演出、衣裳、費用相場などをご紹介します。これを参考にして、ふたりにふさわしい挙式スタイルを選んでくださいね。

↓キリスト教式についてはこちらの記事をチェック!

一番人気!<キリスト教式>式の流れや費用、演出
日本ではキリスト教式、神前式、人前式の3つが主流です。この記事では、最も人気があるキリスト教式の特徴や流れ(式次第)、演出、衣裳、費用相場などをご紹介します。

↓人前式についてはこちらの記事をチェック!

自由にできるのが魅力<人前式>式の流れや費用、演出
特定の宗教によらず、自由なスタイルで挙式ができる人前式は若い世代を中心に支持を集めています。人前式の特徴や流れ(式次第)、演出、衣裳、費用相場などをご紹介します。

神前式のルーツは?

神前式は神道に依拠した挙式スタイルです。「日本古来」のという言い方をされることもありますが、古来のスタイルではありません。歴史は意外に浅く、このスタイルが出来上がったのは明治時代です。

現在の神前式は大正天皇(当時の皇太子嘉仁親王)のご成婚がきっかけとなって生まれました。皇太子の結婚が決まり、1900年に政府は皇室婚家令を交付。これにより宮中の賢所で結婚の礼が行われることになりました。

これと時を同じくして細川潤次郎が『新撰婚礼式』を発表。翌1901年にはこの『新撰婚礼式』に基づく模擬挙式が日比谷大神宮(現在の東京大神宮)で行われました。これが神前式の始まりといわれています。

madam
madam

東京大神宮が縁結びの神様として女性に人気があるのは、神前式が始まった神社だからというのもあるのよ。

神前式の挙式はどこで行うの?

多くのホテルや結婚式場には挙式のための神殿が併設されていますので、こちらを利用するのが一般的です。ただし、外資系のホテルなどには併設されていないことがあります。また、ゲストハウスにもないことがほとんどです。

なお、会場に併設されている神殿の収容人数は40〜50名程度のところが多く、チャペルよりは少し少なめです。披露宴の招待客数によっては、出席する人全てに挙式に参列してもらうことは難しい場合もあります。その場合は家族や親族のみに参列を限ることもあります。

神殿がない場合、キリスト教式のように司式者を派遣してもらうこともあまり一般的ではありませんが、なかには神社と提携していてその会場の庭園などで神前式を行えるところもあります。とはいえ、そうした会場は少ないので、神前式を行いたい場合は、基本的には神殿がある会場を選ぶのがお勧めです。

あるいは、その会場と提携している神社などで神前式の挙式を行い、披露宴会場に移動するという方法を取ることもできます。ちなみに、ある程度の規模の神社では、基本的に挙式を受け付けていますので、挙式したい神社があるのなら、問い合わせをしてみましょう。有名な神社では結婚式会場を併設しているところも少なくありません。

神前式の衣裳は?

神前式では和装を着用するのが一般的です。

madam
madam

とはいっても決められているわけじゃないわ。ドレスで臨んでもいいのよ。

花嫁は白無垢、色打掛け、振袖など、男性は紋付き袴となります。神前式の衣裳というと、花嫁は白無垢というイメージが強いかもしれませんが、打掛けでも構いません。また、女性が和装で、男性が洋装というのもありです。

madam
madam

昭和の中頃は女性が和装で、男性が洋装という組み合わせはけっこうあったのよ。いまだったら、レトロモダンな感じに映るかもしれないわね。

なお、挙式の際には白無垢には綿帽子か角隠し、色打掛けや振袖には角隠しを合わせます。綿帽子は白無垢にしか合わせることができないので、綿帽子を身に着けたい人は白無垢を着ることになります。

神前式 衣裳 白無垢

白無垢&綿帽子は神前式で人気の装い

神前式の流れ(式次第)

以下に神前式の流れ(式次第)をご紹介します。これは一般的なもので、神社や会場によって、細かな部分は異なります。

1.入場

新郎新婦と親族、参列者が入場し、席につきます。

2.修祓(しゅうばつ)

神職が祓詞(はらえことば)を奏上し、新郎新婦はじめ一同を祓い清めます。一同は起立して、お祓いを受けます。

3.祝詞奏上(のりとそうじょう)

斎主(さいしゅ/神職の中で中心になって婚儀を執り行う人)が祝詞を奏上します。これによりふたりの結婚を神様に奉告し、末長い幸せを祈ります。

4.三献の儀(さんこんのぎ)

夫婦が永遠の契りを交わす儀式で、いわゆる三三九度の盃です。

大中小の3つ重ねの盃が用意され、まずは巫女さんが一の盃(小)に3回に分けてお神酒を注ぎ、新郎から新婦の順で飲みます。二の盃(中)は新婦から新郎へ、三の盃(大)は新郎から新婦という順番で、新郎新婦がお神酒を酌み交わします。こうして1つの盃で新郎新婦が交互に3回、合計9回やりとりをします。

なお、飲む際は、盃に2度口をつけ、3度目で飲むようにします。

madam
madam

お神酒は全部飲み干さなくても大丈夫。アルコールが苦手な人は盃に口を付けるだけで問題ないわ。

 

5.誓詞奏上(せいしそうじょう)

誓詞とは誓いの言葉のこと。紙に結婚の奉告や夫婦の誓いなどが記されているので、それを読みあげます。新郎がひとりで読む場合と、新郎新婦ふたりで声を合わせて読む場合があります。

6.玉串拝礼

玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)を付けたもののことで神様と人との間を取り持つ役割があります。新郎新婦はそれぞれ玉串を持ち、神前に奉納します。供えたら、二礼二拍手一礼の作法で拝礼します。

nora
nora

玉串を捧げる作法や二礼二拍手一礼の作法は事前のリハーサルなどで教えてもらえるので、安心してにゃ。

↓玉串拝礼や二礼二拍手一礼の作法はこちらを参考に(By 神社本庁)

参拝方法 | おまいりする | 神社本庁公式サイト
神社本庁の公式サイトです。このページでは、「参拝方法」についてご案内します。神社本庁は、伊勢神宮を本宗と仰ぎ、全国8万社の神社を包括する組織として昭和21年に設立されました。

7.指輪の交換

挙式での指輪交換はもともとは欧米の習慣でしたが、神前式にも取り入れられています。三方(台)に乗せた指輪を巫女さんが運んできてくれるので、新郎から新婦、新婦から新郎の順で、相手の指にはめます。

8.親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

参列者全員に盃が配られ、いっせいにお神酒を飲み干します。「親族盃の儀」と呼ばれていますが、一般的には親族以外の参列者も参加して構わないとされています。

9.斎主挨拶・退場

結婚の儀が滞りなく整ったことを斎主が告げ、お祝いの言葉が述べられます。その後、神前に一礼して、新郎新婦、親、親族、参列者の順で退場します。

※所要時間は約20分程度。順番は各会場により前後することがあります。

神前式の演出は?

神前式では自分たちで勝手にこの演出がしたいとリクエストすることは基本的にはできません。神殿に入る前に境内を練り歩く参進や挙式の中で行われる巫女の舞なども、新郎新婦からお願いしてやってもらうものではなく、挙式の中にすでに組み込まれているものです。

ただし、挙式の前後で行える演出はいくつかあります。和の趣が感じられる演出は神前式向けといえるでしょう。

筥迫の儀(はこせこのぎ)

筥迫とは着物の懐にいれる箱型の紙入れのこと。これを最後に母親などに胸元に挿してもらい、花嫁姿の最後の仕上げをしてもらいます。洋装におけるベールダウンのようなものと考えると分かりやすいでしょう。

紅差しの儀

こちらも花嫁支度の最後の仕上げを行うもの。花嫁の母親などが花嫁の口紅を塗ってあげます。もともと赤い色は魔よけとして使用されてきた色で、「これからも無事に幸せな人生を歩いて欲しい」という願いが込められています。

折り鶴シャワー

キリスト教式ではフラワーシャワーなどを行いますが、神前式では挙式後に庭園などに場所を移して折り鶴シャワーを行うことも。小さな千代紙で折った鶴を、参列者から新郎新婦へと祝福の言葉とともに投げ掛けます。

神前式の費用はどれくらい?

ホテルや結婚式会場などで行う場合は、挙式料としてパッケージングされています。料金は10〜20万円くらいでしょう。キリスト教式に比べると、もともとの挙式料も安い上、挙式場の装飾や演出も必要ないので、かなりリーズナブルに挙げることができます。ただし、和装にこだわると、衣装代はドレスに比べると高くなる傾向にありますので、ご注意を。

なお、神社で挙式を行う場合は、初穂料として挙式料を納めることになります。こちらの金額は5〜20万円くらい。小さな神社は比較的リーズナブルで、大きな神社になるとやや高額になる傾向があります。

 

nora
nora

日本の心が感じられる神前式は風情たっぷり。ここ数年人気もあがってきているにゃあ。

参考資料:『ブライダル業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』粂 美奈子(秀和システム)

コメント