結婚式はお金が掛かります。ただし、ご祝儀などを考えると、自己負担金はそれほどにはならない場合も……。自分たちの蓄えで結婚式ができるのか、どれだけの費用がかけられるのか、結婚式の計画をする前に結婚式にかかる費用を知って、正しく判断しましょう。
結婚式にかかる費用は約350万円
結婚式(挙式+披露宴)の費用は平均354万9000円。ものすごく高い金額ですよね。ただ、これは招待客数平均64.3名の場合の数値となるので、少人数での結婚式になれば金額はもっと低くなりますし、100名規模の結婚式になればもっと高くなります。(「ゼクシィ結婚トレンド調査2019・全国(推計値)」より)
結婚式の費用はどうやって賄うの?
招待客からのご祝儀を考えてみる
「結婚式の費用は約350万円」といわれると、とても払えないと考える人もいるのではないでしょうか。でも、結婚式では招待客からご祝儀が頂けます。それを考えると自己負担額はそこまで多くはなりません。
ご祝儀をあてにするのは何だかはしたないと考える人もいるかもしれないわね。
単純に考えれば、
[結婚式費用]−[ご祝儀総額]=[自己負担額]
となります。
ご祝儀額の相場は1名あたり親戚で5万〜10万円、仕事関係者で3万〜5万、友人で2万〜3万円くらいです。
ご祝儀額を1名3万円として計算すれば、ざっと自己負担額が出せるわ。
例えば、60名の結婚式で結婚式費用が350万円とします。すると、
[結婚式費用/350万円]−[ご祝儀総額/180万円]=[自己負担額/170万円]
ということになります。
親からの援助が期待できるか
また、結婚に際して、親からお祝いがもらえたり、結婚式や新生活のために援助があるという人もいるかもしれません。結婚に際して親や親族から援助があったという人は77.8%で、援助額の平均は187.8万円となっています。(「ゼクシィ結婚トレンド調査2019・全国(推計値)」より)
親の援助も計算に入れると、
[結婚式費用]−[ご祝儀総額+親からの援助]=[自己負担額]
ということになるでしょう。
結婚式を行いたいけれど、自己負担金が自分たちの蓄えでは賄いきれないというのであれば、親に援助してもらえるかどうか、打診してみるのも一つの方法でしょう。
親からお金をもらってしまうのではなく、いったん借りて、結婚後に少しずつ返していくという方法をとってもいいかもしれないにゃあ。
そうね。ただ、新しい人生のスタートの時から借金を背負ってしまうのもどうかしら。個人的には自分たちでできる範囲で計画するのがいいと思うわ。
↓親からの費用援助についてはこちらの記事もチェック!
自己負担金はどうやって用意する?
結婚式を行うに当たって、どの程度の自己負担金が必要になるか分かったら、自分たちの蓄えでそれが賄えるかどうか考えてみましょう。貯蓄で十分に賄えるというふたりは問題ありませんが、ちょっと足りないという場合はどうすればいいのでしょうか?
先ほど述べたように、親から援助してもらうというのも一つの方法です。ただ、援助してもらうにしても、いまからでも自分たちで貯蓄できないか探ってみましょう。
たとえば、足りない金額が50万円だったとしましょう。ふたりで割れば25万円。1カ月に2万5000円を貯蓄すれば、10カ月で貯めることができます。ということは、10カ月後に結婚式を行うように会場予約をすればいいということになります。
1年くらいの短い期間での貯蓄となるでしょうから、お得な貯蓄方法などを考えるよりは、地道に積立をするのがお勧め。新たに口座を作って、そこに毎月一定額を入れて行く方法を取るのもお勧めです。
目標があれば、節約するのも苦にはならないかもしれないにゃあ。
ふたりで競ってお金を貯めるのも、ゲーム感覚で楽しいんじゃないかしら。
全て合わせても結婚式費用が足りない場合は?
ご祝儀や親の援助、それに自分たちが用意できる金額プラスした額が、ふたりが結婚式に使用できるお金になり、基本的にはその範囲内で結婚式が行える会場を探すことになります。ただし、会場について譲れない希望もあるでしょう。希望を叶える会場で行うには、結婚式費用が足りないという場合、いったいどうしたらいいでしょう。以下を参考にしてみてください。
あまり人気がない季節や日取りで行う
結婚式の価格は季節や日取りによって変わります。例えば、春や秋の人気シーズンや大安はやはり価格は高くなります。反対に夏や冬、仏滅などは人気がないため、お得なプランを提供する会場も少なくありません。季節や日取りにこだわりがなければ、あまり人気のない季節や日取りで行うようにすると、予算を抑えられます。
↓日取りについてはこちらの記事をチェック!
直近の日取りで行う
結婚式は半年〜1年くらい前に申し込む人がほとんどです。したがって、半年を切っても結婚式の予約が入っていない場合、価格を下げて提供する会場もあります。準備期間がそれほどなくても大丈夫という人は、半年先くらいの日取りで結婚式を考えてみるのも一つの方法です。
お得なプランがないかどうか調べる
会場では「00周年記念」など、お得なプランを随時提供しています。そうしたプランが出ていないか、調べてみましょう。結婚式会場を紹介するポータルサイトのほか、目当ての会場のホームページも直接見るのがお勧めです。
ポータルサイトで独自の割引サービスを実施しているところもあるし、各会場でも自社のホームぺーでしか紹介していないプランを持っているところもあるわ。いろいろ検索して、お得なプランを利用するのがお勧めよ。
会場で直接交渉する
会場に見積もりを出してもらう際に、直接交渉するというのもありです。結婚式の予算を伝え、「この会場で結婚式を行うには、もしかしたら少し足りないかもしれないのですが、どうしてもこの会場で結婚式がしたいんです! どうにかなりませんか?」と熱を込めて話せば、プランナーさんが何かいい案を出してくれるかもしれません。
結婚式費用は絶対にオーバーする?
結婚式の費用が何とか確保できそうな目処がつき、ホッと一安心。でも、ここで気を抜いては行けません。結婚式の費用についてよく言われるのは、絶対に当初の見積りよりもオーバーしてしまうということ。
原因はいろいろありますが、準備をしているうちに「ああしたい、こうしたい」という希望が出てきてしまい、予算オーバーしてしまうのは致し方ないところかもしれません。
最初から結婚式の内容を明確にし、見積もりをしっかり確認して漏れなく見積もってもらうことで、予算オーバーはある程度防げます。こうした対策に加え、結婚式の予算にある程度余裕を持たせることが最後になってお金で慌てない方法でしょう。
↓見積もりオーバーを防ぐコツはこちらの記事をチェック!
結婚式費用を支払うタイミングは?
ご祝儀を結婚式費用に充てる場合、考えなくてはいけないのは費用を支払うタイミングです。結婚式の費用はその大半を結婚式会場に支払うことになりますが、会場への支払いは結婚式当日よりも前となることがほとんど。タイミングは会場によって異なりますが、結婚式の2〜3週間前というところが多いようです。
ご祝儀は親戚からは事前に頂ける場合もありますが、多くの招待客が当日持参します。ということは、支払いでは別途お金を用意しなくてはならないことになるので注意しましょう。
なお、結婚式の費用では、会場を契約するときに5万〜20万円程度の内金も必要となります。また、衣裳やブーケ、ペーパーアイテムなどを会場以外で手配する場合は、そのつど支払うことになりますので、そうしたお金も用意しておく必要があります。
手元にお金がない場合は、親にいったん借りるなどして、用意する必要があるにゃあ。
結婚式以外にも必要なお金がある
もう一つ考えておきたいのは、結婚するにあたっては結婚式以外にも必要なお金があるということです。ざっとあげてみても、婚約指輪や結婚指輪、結納あるいは顔合わせ食事会、新婚旅行、新居のための家具や家電など……。
ちょっとクラクラしてくるにゃあ。
ただし、これらの金額もいっぺんに支払うものではないので、支払い時期と費用を表などにして管理し、費用計画を練るのがお勧めです。
結婚に使えるお金を上手に配分しよう
結婚式や結婚のために使えるお金には限りがあります。何にお金を掛けて、何を節約するのは、ふたりの価値観にもよるでしょう。
あるカップルは結婚式にお金を掛けて、新婚旅行は近場で安くあげようと考えるかもしれません。また、あるカップルは結婚式は食事会程度にして、新居の家具や家電にこだわりたいと考えるかもしれません。どちらが正しいということではなく、ふたりが納得していればどちらでもいいのです。
結婚を決めたら、結婚に際して自分たちが用意できるお金はいくらか、そのお金をどのように配分するのかをふたりでしっかり話し合うことをお勧めします。
結婚式費用の話し合いをすることが、夫婦になる第一歩といえるかもしれないわね。
↓結婚式の費用分担についてはこちらの記事をチェック!
★「結婚にまつわるお金」記事はこちらでまとめてご覧頂けます。
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