結婚が決まると、「結婚式やりたい!」という人と、「結婚式やりたくないなぁ……」という人に分かれるようです。結婚が決まると当たり前のように考える結婚式ですが、なぜ行うのかということについては、あまり深く考察されていないような気も……。この記事では、結婚式の由来や意味をご紹介します。それを踏まえて、結婚式について考えてみてはいかがでしょうか。
日本ではいつから結婚式を行うようになったの?
婚礼の儀式は古代から行われていたことが知られています。平安時代の結婚は男性が女性のもとへ通う妻問婚(つまどいこん)と呼ばれるものでした。
妻問婚では、男性が女性のもとへ通い始めてから3日目に「三日餅(みっかのもち)」あるいは「三日夜の餅(みかよのもち)」という儀式が行われました。これは女性側が用意した餅をふたり揃って食べるという儀式で、男性が女性の家の一員になったことを表すものです。
この儀式と時を同じくして行われるのが露顕(ところあらわし)。これは現在の披露宴に当たるもので、女性の親はこのとき初めて正式に男性と対面しました。
平安時代ってなんか大らかだにゃあ。
昔は大きな意味を持った盛大な結婚式
出生や成人、結婚、死などの通過儀礼(人生儀礼)のなかで、結婚式は昔から特に盛大に行われてきました。なぜ結婚式が盛大に行われるかというと、かつては結婚が個人のみならず家と家とが結び付くもので、両家の繁栄に多いに関係があったから。盛大に結婚式を行うことで、両家が結び付いたことを広く知らしめる目的があったのです。
いまの日本の結婚は家ではなくて、ふたりの結び付きが大切なんだにゃ。
よく知ってるわね。憲法第24条第1項に「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により維持されなければならない」と記されているわ。
令和の日本で結婚式を行う意味って?
戦後しばらくは結婚にはまだ家と家との結び付きという意味合いが残っていましたが、平成から令和になり、いまでは深く家を意識することはなくなったようです。そんななかで結婚式を行う意味はなんでしょうか?
最も大きな意味は、いままでお世話になった人に結婚を報告して、感謝の気持ちを伝えるということでしょう。もちろん結婚式を行わずに、一人ひとりに報告をして、感謝の気持ちを伝えるのであれば、それでも構いません。ただ、結婚式を行えば、それが回1で済むという側面があります。
結婚式を挙げたくない理由は?
結婚式を挙げたくないという人に話を聞いてみると、その理由として費用が掛かり過ぎる、準備をする時間がない、派手なことが苦手、結婚式に招待したい人がいない、結婚式に意味を感じない……などをあげることが多いようです。
挙式と結婚式の費用は平均で354万9000円(「ゼクシィ結婚トレンド調査・全国平均値」より)。確かに安いとは言えません。結婚式の準備期間も10〜6カ月くらいは必要となり、忙しい人にとっては負担となるでしょう。
一般的な結婚式のイメージにとらわれる必要はない
結婚式というと、多くの人は仕事関係者や友人、親戚などを一堂に集め、祝辞をもらったり、ケーキカットやキャンドルサービスなどの演出を行ったりするものをイメージするでしょう。でも、結婚式の形はそれだけではありません。
↓結婚式の種類についてはこちらの記事をチェック!
「結婚式やりたくないなぁ……」という人は、一般的な結婚式をイメージしていませんか? 結婚式のスタイルによっては費用が安く済んだり、少ない準備期間でも実現できたり、こぢんまりと行うことも可能です。結婚式のさまざまな形を知れば、もしかしたらこれなら「してもいいかも?」というスタイルがあるかもしれません。
どれくらいの人が結婚式をしているの?
ちなみに、現在はどれくらいの人が結婚式をしているかというと、リクルートブライダル総研が調べたデータでは、披露宴や披露パーティを行った人は51.1%、親族中心の食事会を行った人は21.6%という結果が出ています。(リクルートブライダル総研「結婚総合意識調査2019」より)
意外に少ないような気がするにゃあ。
周りの意見も聞いて、どうするか決めよう
結婚式を行うか行わないか、ふたりはもちろん、家族の間で意見が集約されれば、どちらでもいいのです。ただし、意見が異なる場合は、それぞれの意見をしっかり聞き、気持ちを寄り添わせることが大切なのではないでしょうか。
なぜ結婚式がしたいのか、あるいはしたくないのか。相手の気持ちをじっくり聞き、お互いに歩み寄れるところはないのか、考えてみるのがお勧めです。
行うにせよ、行わないにせよ、みんなが納得して決められるといいわね。
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