6月といえばジューンブライド。そのため、テレビなどでは結婚式が取り上げられることが多く、6月はみんながこぞって結婚式を挙げているという印象がありますが、そういうわけでもないようです。この記事ではジューンブライドの由来や結婚式の人気月についてご紹介します。
ジューンブライドの由来は?
「6月の花嫁は幸せになれるというジューンブライドは西欧由来のもの。ギリシャ神話で結婚や出産を司る神ジュノ(Juno)が6月の守護神であることから生まれた言い伝えとされますが、その他にもさまざまな説があります。
西欧では6月は結婚に適した月だった
西欧を中心としたヨーロッパエリアでは、3〜5月が農繁期。農作業が落ち着いた6月は結婚式をするのにちょうどよい時期でした。また、6月の西欧は気候も良く、まさに結婚式にはふさわしい月だったのです。
日本にジューンブライドがもたらされたのは?
日本にジューンブライドの概念が伝えられたのは戦後になってからです。日本の6月といえば梅雨まっさかり。結婚式には向いているとは言えない季節です。結婚式会場も閑古鳥が鳴いていました。
この状況を何とか打破したいと考えていた業界関係者がこの「ジューンブライド」に目をつけ、1960年代後半に日本に紹介されたと言われています。
「ジューンブライド」という概念は日本に浸透し、いまや多くの人が知っている言葉となっています。ただ、1年のうちで6月の結婚式が飛び抜けて多いかというと、そういうわけでもないようです。
結婚式開催月で人気なのは10月と11月
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019(全国・推計値)」によると、披露宴・披露パーティを行った月で最も人気があるのは11月で12.7%、次いで10月の11.4%、3月の11.1%と続きます。
一方、人気がないのは1月と8月で、ともに3.8%。やはり極端に暑かったり、寒かったりする時期は避けられるということでしょう。この両月は夏休みや正月休みの時期ともかぶるので、そのあたりも不人気の理由の一つかもしれません。
6月は人気ランキングで言うと第6位なんだにゃ。
梅雨だからもっと人気がないのかなと思ったけれど、5月と同じくらいなのね。これはもしかしたら「ジューンブライド」の効果かしら。
北海道や東北ではジューンブライドが人気!
結婚式が行われる時期は気候に左右されることが多く、そのためエリアによって人気・不人気月は異なります。6月は首都圏や九州、関西エリアではそれほど人気がないものの、北海道や東北などでは人気があり、北海道では9月の14.7%、10月の13.0%に次ぎ、12.4%で第3位となっています。
梅雨のない北海道の6月は快適だもの。6月に北海道でリゾートウエディングをするのもいいにゃあ。
結婚式の開催時期はリスクも考えて選ぶのがお勧め
結婚式は気候のよい時期に行いたいというのは誰もが思うところ。だからこそ、寒くも暑くもない時期で、天気が安定している秋が人気があるのでしょう。
一方、できれば避けたいのが天候が安定しない時期。最近では台風によるリスクがクローズアップされています。台風シーズンはエリアによっても異なりますが、だいたい7〜10月。
もともと7〜8月は夏休みと重なり、暑さもあって結婚式は少ない月なのであまり影響はないかもしれませんが、9〜10月は暑さも和らいでいく時期で、結婚式を行う人が増える月です。この時期に行う場合は、台風のリスクを念頭に計画するのがいいでしょう。
また、新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症の流行リスクも頭に入れておく必要があるでしょう。これらはだいたい冬〜春にかけての流行となります。新郎新婦自身が感染して結婚式を中止せざるを得なくなったり、招待客が感染して欠席するという事態になる可能性があります。
いろいろなことを考え合わせて行くと、これからは結婚式を行う月も少し変化していくのかもしれないにゃあ。
新型コロナウイルスについては、ワクチンや治療薬がない現在においてはまたいつ感染者が急増し、緊急事態宣言が発出される状況になるか分かりません。そうしたリスクを考えると、冬〜春にかけての結婚式は避けるという選択肢もあるかもしれません。
6月は梅雨だから結婚式はちょっと……と考える人も多いと思うけれど、「ジューンブライド」だし、台風や感染症のリスクも低めなので、意外に悪くない時期なのかもしれないわね。
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