コロナの時代の結婚式〜結婚式のスタイルと時期〜

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新型コロナウイルス感染症の流行によって、世界の様相は一変しました。感染を防ぐために外出を自粛したり、人と人との距離をとったり、日常生活にも変化が生まれています。コロナの終焉はいまだ不透明。ワクチンや治療薬が出回るまでは1〜2年かかるとも言われています。

外出自粛などの強い措置は緩められるにしても、私たちはもうしばらくはこの厄介なウイルスと付き合っていかなくてはならないようです。コロナをきっかけに社会や経済、人々のものの考え方、そして価値観も変化していくことが予想されます。これは結婚式にもあてはまるでしょう。コロナの時代に結婚式はどうなっていくのでしょうか。

結婚式の意味を問い直してみよう

新型コロナウイルス感染症の流行が完全に終息したとは言えない状況の中では、依然「結婚式を行うか否か」という問いが、新郎新婦には突きつけられることになります。

お世話になった人たちに結婚の報告をし、感謝の気持ちを伝え、これからの末長いお付き合いをお願いするのが結婚式の役割です。ただウイルスが感染する可能性があるなかで、大勢の人々を集めて結婚式を行うことは是か非か。結婚式の価値とは何か、真剣に考えることが求められるでしょう。

子どもの頃の憧れだからどうしても結婚式をしたいと願う人もいれば、そこまでしてやらなくてもいいかもと考える人もいるでしょう。それぞれ価値観は違って当たり前。もしふたりや家族の間で意見が異なるのであれば、じっくりと話し合うことをお勧めします。お互いの考えや価値観をよく知ったうえで歩み寄り、落とし所を見つけるのがお勧めです。

なお、結婚はプライベートな事柄でありつつも、ソーシャルな面も持ち合わせています。どのような選択をしたとしても、周りの人たちへの気配りはお忘れなく。

大人数での結婚式は難しい時代に?

2020年5月4日に政府の専門家会議より提言された「新しい生活様式」では、冠婚葬祭などの親族行事については「多人数での会食は避けて」「発熱や風邪の症状がある場合は参加しない」と示されています。これに則れば、大人数での結婚式を行うことは当面の間難しいということになるのではないでしょうか。

結婚に家と家との結び付きという面がまだ強く残っていた時代には、結婚式に親の友人や知人、仕事関係者まで招かれ、新郎新婦が知らない人も参列するケースも少なくなかったといわれますが、平成・令和と時代を経て、招待客は減少傾向にあります。

かつては社長以下、部長や課長、係長など仕事関係者を数多く招いたものですが、最近では仕事関係者を一切招かないという人も増えました。アフターコロナの世界では、この傾向はさらに強まっていくのではないでしょうか。

コロナの時代に適応する結婚式/少人数結婚式

身内や大切な友人だけを招き、10〜40名程度で行う結婚式。ホテルや専門式場の小宴会場をはじめ、レストランを貸し切って行う場合も。オーバルテーブルや長テーブルを使用して、両隣との間隔を空け、対面にならないような席次にすれば、感染予防対策にも。

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コロナの時代に適応する結婚式/二部式ウエディング

招待する人数を絞りきれない場合は、二部制にするという方法も。一部は親族、二部は友人などとし、それぞれ40〜50名以下で行うようにします。一般的には、一部と二部の間に挙式を挟み、どちらに出席する招待客にも参列してもらうようにしますが、まだコロナが終息していない時期であれば、挙式に参列する人数は絞るか、あるいは屋外などで招待客同士が密集しないような形で行うのがいいでしょう。

コロナの時代に適応する結婚式/フォトウエディング

ウエディングドレスを着たいという願いを叶えるだけでOKというのであれば、フォトウエディングもあり。撮影と一緒に挙式を行うこともできるので、家族など身内に参列してもらっても。周りの人への結婚報告には、このときの写真も利用できます。

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コロナの時代に適応する結婚式/オンラインウエディング

コロナの時代のウエディングといえるのが、オンラインウエディング。オンラインのシステムを使って結婚式を中継し、自宅にいるゲストに見てもらってもいいし、フォトウエディングなどの写真を公開し、大切な人たちに報告をするというスタイルもあります。

nora

「東郷記念館」では『東郷 LIVE WEDDING』というプランを提供しているそうにゃ。

madam

このプランは中継で参列するゲストにもお料理をお届けして、一緒に味わいながら披露宴を楽しめるというのが、とても素敵なアイデアだと思うわ。

サービスを提供している会社はいくつかありますので、興味のある方は「オンラインウエディング」や「オンライン結婚式」などのワードで検索してみてください。

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nora

ドイツではドライビングシアターでの結婚式が行われたそうにゃ。招待客はみんな車で訪れたんだって。

 

 

madam

それは面白いわね。

nora

換気を考えるのなら、ガーデンウエディングでもいいかもにゃ。

madam

そうね。でも、季節は限定されるわ。それに、雨が降ったときのことも考えないといけないから、ハードルはちょっと高そう。

 

時期をずらすのも一つの考え方

入籍時期の前後半年〜1年くらいで行うのがいままでの結婚式でした。でも、それにこだわらなくてもいいのかもしれません。

従来通りの大人数を招いて華やかに行う結婚式が夢という人は、感染が終息してから結婚式を行うのもありでしょう。結婚式へのモチベーションを保つのが難しいかもしれませんが、理想の結婚式を行う準備期間が十分に与えられたと前向きに考えればいいのではないでしょうか。

結婚式のベストシーズンも変わる?

結婚式のシーズンに関しても、すこし考え方が変わるかもしれません。いままでは春と秋が結婚式のベストシーズンといわれていました。とくに、10月と11月は人気が高い月です。

新型コロナウイルスについてはまだわからない部分が多いので確かではありませんが、暑さには弱いという情報もあります。そうであれば、夏の結婚式というのもありなのかもしれません。とはいえ、近年の日本の夏の暑さはかなり厳しいものがあるので、ナイトウエディングにして暑さをしのぎつつというのも一つの方法でしょう。

また、コロナとは関係ありませんが、最近では台風で結婚式を中止したり、延期したりせざるを得ない状況も生まれています。そうしたリスクを避けるという意味でも、5月〜8月くらいの結婚式が注目されるかもしれません。

 

madam

結婚式を行いたいなら、いろいろな知恵があるわ。諦めないで。

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