結婚式をしよう!と決まったとき、まず考えたいのが「結婚式に誰を招待するか?」ということです。結婚情報誌などでは「本当に呼びたい人を呼びましょう」などといわれますが、そんなきれいごとではすまないことも……。ここでは招待客を選ぶ際の考え方のポイントや、顔触れを調整する際に役立つヒントをご紹介します。
招待客は会場選びをする前に決めるのがお勧め
結婚式について「こんなイメージでやりたい!」という明確なビジョンを持っている人を除いて、招待客は結婚式会場を選ぶ前に決めるのがお勧めです。
というのも、招待客の顔触れが判明することによって、結婚式の方向性が決まるからなんです。たとえば、仕事関係者が多めならきちんとした正統派結婚式、友人が多めならカジュアルな雰囲気の結婚式、ごく親しい人たちしか招かないというのであれば親密な少人数ウエディング……、というように導けるからです。
招待客数が確定していれば宴会場も選びやすく、あとで宴会場の収容人数に合わせて招待客を調整するという作業もしなくて済みます。
招待客をリストアップする4ステップ
【STEP1】呼びたい人を思い浮かべてみよう
まずは自分の結婚式に誰を呼びたいのかを考えます。青春のキラキラを共有した学生時代の友人、苦楽を共にしている仕事の同僚、尊敬する上司、幼い頃に可愛がってくれたおばさん……。何人かはパッと思い浮かぶでしょう。基本的にはその人たちは招待確定組です。
【STEP2】呼びたい人に付随する人をリストアップしよう
次に、「呼びたい人」が所属しているグループや付随する人をリストアップしていきます。

呼びたい人を1人だけ招待するわけにはいかないからにゃ。
例えば、学生時代の友人だったらその友人と自分が属していたグループのメンバー、仕事の同僚や上司なら同じ課のメンバー、幼い頃に可愛がってくれたおばさんならその夫やきょうだいなどになるでしょう。
【STEP3】呼ぶべき(呼ばなくてはならない)人を確認しよう
何がなんでも呼びたいという強烈な思いはそこまでないのだけれど、呼ばなくてはならないという人もいるでしょう。例えば、直属の上司、親戚、親の関係者など。親戚や親の関係者などについては、親にも確認しておきます。

いまはすっかり疎遠になってしまったけれど、かつて結婚式に招待された人というのも、このカテゴリーに入るかもしれないわね。
【STEP4】リストアップした人を整理する
STEP3まででリストアップした顔触れを確認し、人数を数えてみましょう。抜けている人がいないかをいま一度チェックを。そのうえで想定した人数内に収まっていればOK! 多かったり、少なかったりする場合は、調整が必要となる場合もあります。
ちなみに、招待客数はエリアによっても異なりますが、だいたい60〜80名というのが一般的です。
招待客を調整する際のヒント
人数は両家で揃えなくて大丈夫!
招待客数は両家で揃える必要はありません。お互いが納得していれば、アンバランスでも全く問題ありません。

ふたりがOKでも、親が気にする場合もあるから、親にも相談して確認を取るのをお忘れなく。
↓両家で招待客数が異なる場合の費用分担方法はこちらの記事をチェック!

数合わせで人を増やすことはお勧めしない
両家の人数のアンバランスを是正するため、数合わせのために招待するというのは相手にも大変失礼ですから、絶対に避けましょう。

あまり親しくない人から結婚式に招待されても困ってしまうだけだにゃ。相手の身になって考えることが大事。
多い場合は友人や同僚を二次会に回すという手も
招待客数が膨れ上がってしまい、とにかく減らさなくてはならないとなったときには、招待客を属性で分けてみます。
そのうえで、友人や仕事の同僚などは二次会に招くことにする、あるいは親族とその他のゲストなどというように分けて二部制結婚式にするなど、工夫ができないか考えてみましょう。
招待するしないの線引きは基準を明確に
招待客を少なくする際には、誰もが納得できる線引きを行うことが大切です。そうしないと、「あの人は招待されたのに、私が招待されないのはなぜ?」となって、いらぬトラブルを引き起こす恐れがあるからです。
例えば、仕事関係者では、直属の上司と同期のみを招待し、同じ課の同僚は二次会に来てもらうなど、というような感じです。その線引きが明確であれば、それほど問題にはならないはずです。
同年代の異性を招待するときは相手側に確認を
学生時代のサークルの仲間や幼なじみなど、同年代の異性を招待するときには、念のため相手と相手の親に相談するのをお勧めします。なぜその異性を招待したいのか、理由を告げて打診してみるのがいいでしょう。何も言わないで招待すると、相手や相手の親が不快に思うかもしれないので注意して。
結婚式は人間関係を整理する機会と割り切る
結婚式に招待するかしないかで人間関係がこじれたということを聞くことがあります。波風を立てたくなければ、関係者を全て呼ぶということになるのでしょうか、そういうわけにもいかないということも……。
結婚式に招待しないということは、その人はあなたにとってそれだけの存在ということなのでしょう。相手も「自分はそれだけの存在だったのだな」と気がつくわけです。それで関係が疎遠になるのなら仕方がありません。
そう考えると、結婚式は人間関係を整理する一つの機会といっていいかもしれません。結婚式という人生の節目では、時には大胆に考え、行動することも必要になってきます。
招待する人には誰を招待したかを伝えておこう
同じグループ内で招待する人としない人が出てしまった場合、線引きの基準が明確にある場合はそれを伝えて、相手に理解してもらうように努めましょう。なお、明確な線引きがあるにせよないにせよ、招待する際には誰を招待したのかを伝えるのが親切です。
例えば、かつて同じサークルだった友人同士で、友人Aは招待するものの、友人Bは招待しないというとき、友人Aが友人Bにあなたの結婚式の話をしてしまうと、友人AとBの間で非常に気まずい空気が流れてしまいます。両者に不快な思いをさせないためにも、誰を招待したのかを伝えることは意外に大切なことなのです。

なにかと悩みがちな招待客選び。パートナーや親とも相談して決めるといいわ。招待する人のことを思いやりながら、時には自分の気持ちに正直になって大胆に決断することも必要よ。
↓withコロナ時代に考えたい招待するときのマナーはこちらの記事でチェック!

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