結婚式の会場のタイプは、ホテル、専門式場、ゲストハウス、レストランの4つに分かれます。それぞれ特徴があり、結婚式の規模や雰囲気、招待客の顔ぶれなどによって、ふさわしい会場が異なってきます。この記事では4つの会場のタイプのうち、ゲストハウスについてその特徴をご紹介します。
ホテル、専門式場、レストランについてはこちらの記事をチェック!



<ゲストハウス>成り立ちや雰囲気、イメージ
ゲストハウスは2000年前後に生まれた新しい結婚式会場の形態です。邸宅風の建物に1〜3つくらいの宴会場を備え、プライベート感を売りにした結婚式を提供しています。
流行を意識したインテリアで彩られた会場は、まさに女性好み。花嫁の友人世代へのアピールはばっちりです。ただ、聞きなれないカタカナの会場名は、年配者を少し戸惑わせるかもしれません。
<ゲストハウス>施設・設備の充実
基本的には結婚式のために作られた会場となるので、レストランやカフェなどはないところが多いようです。宿泊施設もありません。
トイレや駐車場なども数が少ない場合があり、もしかしたら招待客に不便を感じさせてしまうこともあるかもしれません。
<ゲストハウス>サービスの質
ゲストハウスに常駐しているスタッフはプランナーがメインとなります。結婚式当日に料理などをサービスするスタッフはアルバイトなどで賄うことがなきにしもあらずで、サービスの質では少し不安がある部分も……。

でも、大手のゲストハウスであれば、それほど心配することはないと思うわ。
<ゲストハウス>結婚式への取り組み
ゲストハウスは結婚式のための会場ですので、結婚式への対応は万全です。
特筆すべきはプライベート感。いくつか宴会場があるゲストハウスでも、他の結婚式の新郎新婦や招待客とは絶対に顔を合わせないように、動線とオペレーションが徹底されています。ですから、新郎新婦も招待客もゆったりとした気分で結婚式を楽しむことができます。
また、結婚式に関するノウハウも蓄積され、提案力にも優れています。とくに、演出や装飾に関しては流行の先端を行き、新しいアイデアも紹介してくれます。オリジナルの演出などにも積極的に対応してくれ、個性的な結婚式を行いたいという人はもちろん、個性的にしたいけれどどうしたらいいかわからないという人にもお勧めです。

これは心強いにゃ。
<ゲストハウス>結婚式関連の施設・設備
挙式場
ゲストハウスは洋風の建物の場合が多く、神殿は備えていないことがほとんどです。ですので、神前式で挙式をしたい場合は、外部の神社で挙式をしてからゲストハウスに移動し、披露宴を行うという流れになります。
一方、チャペルはどのゲストハウスでもこだわっているところが多く、敷地内に独立型のチャペルを併設しているところも少なくありません。複数のチャペルを有するところもあり、好みに合わせて選ぶことができます。人前式もチャペルなどで行うことができます。
挙式スタイルについてはこちらの記事をチェック!



宴会場
宴会場の数はそれほど多くはなく、1〜4つくらいが一般的です。収容人数も50〜90名くらいのところが多く、少人数や100名以上の大人数の結婚式は難しいところがほとんどです。
宴会場のインテリアは凝ったところが多く、複数の宴会場を有するゲストハウスではそれぞれ異なるコンセプトのもと意匠を施していますので、好みで選ぶことができます。また、自然光を取り入れた開放的な宴会場も少なくなく、プライベートガーデンなどが付いていることも。

宴会場とガーデンを自由に使い、動きのある披露宴を計画することもできるゲストハウスも少なくないわ。

それは素敵だにゃあ。
衣裳室
館内に専用の衣裳室を持つゲストハウスはあまり多くはありません。ただし、提携の衣裳ショップはあるので衣裳の手配で心配することはないでしょう。
写真室
ホテルのような写真スタジオを持つゲストハウスはほとんどありません。親族の記念撮影はチャペルやガーデンなどで行うことが多いようです。また、ゲストハウス内には写真撮影に適したスポットが数多くありますので、新郎新婦の撮影にも困ることはありません。
美容・理容室
ホテルのように一般客が利用できるような美容・理容室はありません。新郎新婦にお支度に関しては専用のブライズルームがあり、他の人の目に触れないプライベートな空間でヘアメイクを行うことかできます。
なお、招待客のヘアメイクに関しては、基本的には引き受けていないところがほとんどです。
控室・着替え室
ゲストハウスによっては、親族控室が両家で1室というところがあります。また、招待客用の控室もなかったり、あっても狭かったりするケースが少なくありません。会場で着替えたいという招待客がいる場合は、事前に人数などを把握しておく必要があるでしょう。
クローク
クロークはありますが、ゲストハウスによっては収容力が少ない場合も。大きな荷物を預けたいという招待客がたくさんいる場合は、事前に会場側に伝えておくなどの手配が必要です。
<ゲストハウス>婚礼料理
基本的にはフランス料理となります。フランス料理に日本料理のエッセンスを加えたフレンチ懐石などを提供するところもありますが、本格的な日本料理を提供するところはほとんどないといっていいでしょう。
価格帯のバリエーションは数種用意しています。
<ゲストハウス>費用
高級ホテルとあまり変わらない費用が掛かるゲストハウスが少なくありません。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019・首都圏版」によれば、ゲストハウスで披露宴を行った人の費用総額の平均は414万9000円。これは4つの会場スタイルの中で最も高額です。ちなみに、ホテルは388万1000円、専門式場は409万2000円となっています。
<ゲストハウス>結婚式を挙げる上でのデメリット
年配者には馴染みが薄く、カジュアルな印象に見えてしまう可能性が無きにしもあらず。また、ホテルのような格式があるわけではないので、仕事関係者を大勢招く結婚式には少し不向きかもしれません。とびきり丁寧な接客というわけにはいかず、おもてなしの面では少し不安が残る面も……。

仕事関係者が多い結婚式でも、よほどお固い職場だったり、社長クラスを招待するというのでなければ問題ないと思うわ。
<ゲストハウス>こんなふたりにお勧めです
- 個性的な演出をしたい
- オリジナリティを出したい
- プライベート感を大切にしたい
- 招待するのは友人が多い
- おしゃれな雰囲気の結婚式がしたい

流行に敏感だし、センスの良さはピカ一だと思うわ。おしゃれな結婚式がしたい人にはお勧めよ。
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