結婚式には欠かせない挙式。結婚の誓いを立てる儀式で、日本ではキリスト教式、神前式、人前式の3つが主流です。この記事では、最も人気があるキリスト教式の特徴や流れ(式次第)、演出、衣裳、費用相場などをご紹介します。これを参考にして、ふたりにふさわしい挙式スタイルを選んでくださいね。
↓神前式についてはこちらの記事をチェック!
↓人前式についてはこちらの記事をチェック!
キリスト教式の挙式はどこで行うの?
日本で最も人気があるキリスト教式はキリスト教に則った儀式。明治時代以降、行われるようになりましたが、現在のように人気が出たのは昭和の後半以降です。
日本では結婚式会場のほとんどが挙式専門の教会(チャペルと呼ばれることが多い)を併設しているところが多く、キリスト教の信者でない人の多くはこのようなチャペルで式を挙げることがほとんどです。
チャペルの収容人数は会場によって異なり、40〜80名くらい。招待客数が多い結婚式では、ゲスト全員が着席して参列できない場合もありますので、注意してください。
なお、レストランなどチャペルが併設されていないところでは、牧師(プロテスタントの教職者)を派遣してもらい、バンケットや控室、庭園などで挙式を行うこともできます。
また、一般の教会でも、信者以外の人たちの挙式を受け付けているところがあります。そうした教会で挙式する場合は、教会が主催する「結婚講座」などに通う必要があります。
もし「ここで式を挙げたい」と思う教会があるのなら、まずは教会に連絡をししてみて。教会では営利事業として式を行っているわけではないので、真摯な態度で臨んでね。
キリスト教式の衣裳は?
キリスト教式は洋装で行うのが一般的です。チャペルの雰囲気に合うのが洋装ということでほとんどの人が選んでいますが、決められているわけではないので和装で行っても構いません。
洋装の場合、花嫁は白のウエディングドレスを選ぶ人が圧倒的です。男性は、タキシードやロングタキシードなどが人気です。
ウエディングドレスはあまり露出が多いデザインは控えましょう。バージンロードが長かったり、祭壇の前に階段があるようなチャペルでは、トレーンが長いドレスが映えます。
なお、挙式では花嫁はベールとグローブ(手袋)を着け、ブーケを持ちます。ベールの丈は肩くらいのショート丈から床につくロング丈、さらに長く引くものなどさまざまありますので、ドレスのデザインや会場の雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。
グローブ(手袋)も手首までのショート丈から肘までの丈、さらに上腕まで達するロング丈まであります。こちらもドレスのデザインと合わせましょう。
ブーケは白のウエディングドレスと揃えて白を貴重にすることが多いようですが、ピンクや黄色などの花を使っても構いません。こちらはチャペルの雰囲気と合わせるといいでしょう。
キリスト教式(プロテスタント)の流れ(式次第)
キリスト教の教派はローマ・カトリック、プロテスタント、東方正教会が三大宗派と言われます。結婚式の会場に併設されているチャペルで行われる式は、プロテスタントのスタイルで進行されます。
1.牧師・新郎入場
参列者が着席した後、牧師と新郎が先に入場します。
2.新婦入場
新婦が父親などにエスコートされ、入場します。
エスコート役は父親でなくても構わないわ。母親やきょうだい、おじなどでも問題なし。最近では父母と花嫁3人で入場するというパターンも。また、新郎新婦ふたりで入場してもいいの。
3.賛美歌斉唱
参列者一同で賛美歌を歌います。
4.聖書朗読
牧師が誓書を朗読し、結婚の意義や愛の教えについて話してくれます。
5.結婚の誓約
牧師がふたりに結婚の意思を確認し、結婚の誓約をします。
6.指輪の交換
用意した結婚指輪をお互いの指にはめます。
7.ベールアップ・誓いのキス
新郎が新婦のベールをあげ、誓いのキスをします。
キスは唇でなくても、ほっぺとかおでこでもOKだにゃ。
8.結婚証明書への署名
新郎新婦が結婚証明書に署名。その後、牧師または立会人も署名します。
9.結婚成立の宣言
神の前でふたりが正式に夫婦になったことを牧師が宣言します。
10.新郎新婦退場
参列者の祝福を受けて、新郎新婦が退場します。
このときフラワーシャワーが行われることもあるよ。
※所要時間は20分程度。チャペルによって順番が前後することがあります。
キリスト教式の挙式演出
キリスト教式の挙式では、さまざまな演出を行うことができます。ただし、会場によってはできない演出もあるので、事前に確認しましょう。
楽器演奏やゴスペル
オルガンの演奏や聖歌隊の歌唱は挙式のパッケージの中に含まれているのが一般的ですが、ハープやバイオリン、トランペット、フルートなどそれ以外の楽器の演奏やゴスペルシンガーに歌ってもらうこともできます。
ベールダウン
挙式の前に花嫁の母親などが花嫁のベールを下ろし、花嫁支度の最終仕上げを行います。
花嫁の母が行うことが多いけれど、バージンロードのエスコートと同様、誰が行っても問題ないわ。
ダーズンローズ
感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠の意味を持つ12本のバラを参列者にそれぞれ持ってもらい、新郎がそれを集め、新婦に贈ります。新婦はその中から一本を選び、花婿の胸元に挿します。入場時の演出として行います。
花の種類や数などを問わず行う場合は、一般的にブーケ・ブートニアの儀式とも呼ばれます。
フラワーガール
花嫁が入場する際に先に立って花びらをまいて歩き、バージンロードを清めます。女の子が務めることが多いのですが、男の子でも構いません。
トレーンベアラー
花嫁の長くひいたドレスの裾やトレーンを持って歩きます。
リングボーイ
結婚指輪を載せたリングピローを牧師の元まで届けます。女の子でも問題ありません。
ワンちゃんにリングドッグを務めてもらう場合もあるにゃあ。ネコは気まぐれだから無理かにゃ……。
お子さんに登場してもらう場合は、個人差はあるみたいだけれど、4歳以上くらいがいいようね。
シャワー演出
新郎新婦が退場する際、あるいは挙式終了後に屋外などで行うのが一般的です。参列者が新郎新婦に花びらをまいて祝福するフラワーシャワーが定番ですが、シャボン玉をふくバブルシャワー、小さなリボンを投げるリボンシャワーなど、たくさんのシャワー演出があります。
バルーンリリース
これも挙式後の演出。新郎新婦と参列者で風船を一切に空に向けて放ちます。バルーンリリース用の風船は土に返る素材を使用します。
キリスト教式の費用はどれくらい?
多くの結婚式会場では挙式をパッケージにして料金を設定しています。パッケージの内容は、牧師、聖歌隊、オルガン演奏、式次第、装花などで、20〜30万円が相場です。なお、聖歌隊やオルガンは含まれていないこともありますので、見積もりをもらった際にはよく確認しましょう。
装花をランクアップしたり、フラワーシャワーなどの演出を付け加えることも多く、最終的には40万〜50万円の費用になることも少なくないようです。
一般の教会で行う場合、挙式料という概念はなく、献金という形で納めることが多いようです。金額が決まっているところと、決まっていないところがあり、事前の確認が必要です。献金の金額の目安は5万〜20万円くらいです。
ロマンチックな雰囲気のキリスト教式は憧れている人も多いにゃあ。いろいろな演出ができるのも魅力だにゃ。
コメント