結婚指輪にはさまざまなデザインがあります。なんとなく眺めていると、どれもステキで決めきれない!ということに……。この記事で紹介している7つのポイントを一つずつクリアしていけば、自分の好みを絞ることができ、お気に入りの結婚指輪を選ぶことができます。
【STEP1】結婚指輪の色(金属)はどうする?
まずは指輪の色を考えてみましょう。指輪の色は使用する金属によって決まります。
白色(銀色)=プラチナ/ホワイトゴールド
結婚指輪で最も多いのは白色(銀色)でしょう。これはプラチナあるいはホワイトゴールドです。ブライダル関係の金属というと日本ではプラチナが大人気ですが、欧米ではホワイトゴールドもよく使用され、欧米ブランドの結婚指輪はホワイトゴールドということも少なくありません。
ちなみに、プラチナとホワイトゴールドはぱっと見は見分けがつきません。重さはプラチナの方が軽いので、持ってみると分かります。
白色(銀色)は青みがかった肌の人に似合うとされます。また、結婚指輪=白色(銀色)というイメージが強く、そのため左手薬指に着けている分には意外に目立たない色ということができるでしょう。
金色=ゴールド
白色(銀色)に次いで人気があるのは金色です。一口に金色といってもさまざまな色合いがあります。いわゆる金色といえるのがイエローゴールド。少し赤みがかったピンクゴールドは愛らしい雰囲気があり、女性に人気があります。その他、数は少ないもののグリーンゴールドなどもあります。
金色は黄みがかった肌の人に似合う色とされ、とくにイエローゴールはお勧めで、日に焼けた肌にも似合うでしょう。ピンクゴールドはどちらかというと白い肌の人に似合います。
その他
その他の色としては、黒色のタンタル、加工によってさまざまな色合いが出せるジルコニウムなどがあります。また、異なる色の金属を組み合わせる場合(コンビリング)もあります。
どの色(金属)にするかは、自分の肌色とのバランス、普段身に着けているアクセサリーやファッションとの調和などによって選ぶといいわ。プラチナやゴールドの色みは合金(混ぜる金属)によっても微妙に異なってくるから、肌馴染みは実際に身につけて確認するのがお勧めよ。
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【STEP2】結婚指輪のラインはどうする?
指輪の腕(アーム)部分のデザインは、大きく分けて3種類あります。
ストレートライン
その名の通り真っすぐなライン。シンプルな雰囲気で、どんな手指の人にもそれなりにフィットするラインといえます。
V字ライン
アルファベットのVの字のようなラインです。シャープな印象があり、目の錯覚で指を長く細く見せる効果があります。やや女性的なイメージも。Vの切れ込みが緩やかなU字ラインもあります。
S字ライン(ウエーブ)
Sの字を横にしたようなラインで、ウエーブラインとも。柔らかな印象があり、V字と同様、指が長く細く見える効果があります。ストレートラインでは普通過ぎるという人がこちらのラインを選ぶことが多いようです。
その他
2本の細いラインをクロスさせたり、太いアームの真ん中に隙間をいれて2本のアームのように見せるものもあります。
ラインも自分の指にフィットするかどうかを基準に選ぶと良いわ。さまざまな種類を試してみて、自分の指を最も美しく見せてくれるものを選びましょう。
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【STEP3】結婚指輪の幅はどうする?
指輪の幅も指輪選びの重要な要素。見た目の印象はもちろん、着け心地にも関係してきます。
太め(幅4mm以上)
4mm以上の幅が広い指輪は、どちらかというと個性的でカジュアルな印象になります。手が大きく、がっしりとした人向きの指輪といえるでしょう。手の大きな男性の場合は、あまり違和感なくフィットとするはず。
幅が広い指輪は指に当たる面積が大きいため、着けていて気になる場合も。試着の際は、手の平を開いたり、握ったりして、違和感がないかどうか確かめるといいでしょう。また、身に着ける際も摩擦が起こって入りづらいので、少し大きめのサイズを選ぶのがお勧めです。
普通(幅2.5〜3.5mmくらい)
女性であれば2.5mmくらい、男性なら2.5〜3mmくらいが、一般的な幅といえるでしょう。太過ぎず、細過ぎず、自然な印象で指に馴染みます。
細め(幅2mm以下)
手が小さく、指の細い女性なら幅が2mmくらいでも自然な雰囲気で身に着けられます。細い指輪はやや硬度が低く、変形しやすいので、重い荷物を持ったり、用具を握るスポーツをしたりするときは、外した方が無難です。
指輪の幅は自分の手や指の大きさに合わせて選ぶといいにゃあ。
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【STEP4】結婚指輪の宝石はどうする?
女性の結婚指輪では、小さな宝石をあしらうデザインが人気を集めています。あしらう宝石の種類としては、透明のダイヤモンドのほか、ピンクダイヤモンドやルビー、サファイアなどがあります。
あしらう宝石の数は1石から数石といったところ。あしらい方により、さまざまなデザインが生まれます。ダイヤモンドを全周または半周にわたって配置するエタニティリングも、結婚指輪として人気があります。また、男性用でも宝石をあしらったデザインがあり、ブラックダイヤモンドが人気です。
宝石は付けるか、付けないかを選ぶんだにゃ。
男性の場合は、仕事中は宝石が付いていない面を表にし、休日などに宝石が付いた面を表にして楽しむといった着け方をしている人もいるようよ。
【STEP5】結婚指輪の装飾はどうする?
結婚指輪の装飾として人気が高いのはミル打ち。これはタガネという道具を使って小さな粒の模様を刻み込んでいく装飾加工の技法の一つ。連続した粒の模様が永遠の幸せにつながるということから、婚約指輪や結婚指輪などに好んで使用されます。クラシカルな趣があり、上品な雰囲気に見えることから、男女問わず人気の高い装飾となっています。
また、女性に人気が高いのが透かし彫り。レースのような繊細な模様を金属で作り出すわけで、非常に高い技術が必要とされます。
なお、凝った装飾が指輪の全周にわたって施されているものは、サイズ直しが難しいことも。また、汚れやほこりがたまりやすく、まめなお手入れも必要です。
【STEP6】結婚指輪の表面の加工はどうする?
表面の仕上げ方によっても、指輪の雰囲気は異なってきます。
光沢仕上げ(鏡面仕上げ)
一般的なのは光沢仕上げ。鏡のようにぴかぴかに磨き上げることから、鏡面仕上げとも呼ばれます。金属本来の輝きが楽しめるのが魅力でしょう。ただし、日常的にずっと身に着けていると細かな傷がついてしまい、輝きが鈍ってしまうことも……。その際は、購入ショップで磨き直し(リフレッシュ仕上げ)をするといいでしょう。
つや消し加工
金属の表面に細かな傷を付けて、マットな質感に仕上げます。細かな研削粒吹きつけるホーニング加工や線のような傷を付けるヘアライン加工など加工方法はいくつかあり、表情も異なります。光沢仕上げのぴかかぴかとした輝きが苦手という人にお勧めです。
なお、つや消し加工はずっと長く身に着けていると、つやつやと光沢が出てきてしまうことがあります。こちらは再加工することで、再び落ち着いたマットな質感を取り戻すことができます。
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その他
ハンマーで表面を叩いたようなゴツゴツとした質感が特徴のハンマー仕上げ(槌目加工)や、微細なダイヤの粒を使って地金を細かくカットし、表面をキラキラと輝かせるスターダスト加工などがあります。
【STEP7】結婚指輪の断面の形はどうする?
指輪の断面の形は指輪の幅と同様に、見た目の印象と着け心地に関わってきます。断面の形はいくつかありますが、一般的に多いのは甲丸と平打ちの2つとなります。
甲丸
指輪の表面が緩やかにカーブしているもの。ぷっくりとした形で、指当たりも柔らかです。婚約指輪や結婚指輪は甲丸で作られていることが多いといえます。
平打ち
指輪の表面が平らで、角も落としていない形状です。甲丸に比べると、シャープでモダンな印象があります。
ぎゅっと手を握ると、角の部分が両隣の指に当たるのが少し気になるという人もいるけれど、よほど幅か広かったり、厚みがあったりする指輪でない限りは、それほど気にする必要はないと思うわ。
内甲丸仕上げって何?
内甲丸仕上げという言葉を聞いたことがありますか? これは指輪の内側の角を削って、指への当たり方を柔らかにしたものです。日常的に身に着ける結婚指輪では着け心地を考えて、甲丸、平打ちに関わらず、この内甲丸仕上げを施している指輪が多くなっています。
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【おまけ】ふたりで同じデザインにする?
さて、最後に考えたいのは、結婚指輪をふたりでまったく同じデザインにするかどうかということ。これはふたりの好みで決めて構いません。
せっかく一緒に作るのだから同じデザインにするというのもいいでしょうし、ずっと長く身に着けるものだからそれぞれが気に入ったデザインを選ぶという考え方もありでしょう。
違うデザインを選ぶ場合でもブランドを揃えると、どことなく雰囲気は似た感じになるし、刻印を揃えることもできるわよ。
ふたりで相談し、納得いく結婚指輪を手に入れてほしいにゃあ。
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