300万円とも400万円ともいわれる結婚式の費用。とても自分たちだけでは賄いきれないというカップルもいることでしょう。そこで期待してしまうのが親からの援助。この記事では結婚に際して親から援助してもらうことや援助額の平均、どうやって親からの援助を引き出すのか、はたまた贈与税はかかるのか……まで、見ていくことにします。
結婚式費用とその賄い方
まずは結婚式にどれくらいの費用がかかるのかを見てみましょう。「ゼクシィ結婚トレンド調査2019・全国(推計値)」によれば、結婚式(挙式+披露宴)の費用は平均354万9000円となっています。
ただこの金額を全てふたりで賄うというわけではなく、招待客からいただくご祝儀によって一部は補填することができます。つまり、結婚式の費用からご祝儀額を引いた金額が、自己負担額ということになります。
ご祝儀額の相場は1名あたり親戚で5万〜10万円、仕事関係者で3万〜5万円、友人で2万〜3万円くらい。1名あたり3万円として招待客数を掛ければ、おおよそのご祝儀額を導き出すことができます。
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約7割のカップルが親から援助してもらっている
ご祝儀やふたりの貯蓄を合わせても結婚式の費用に足りないとなると、親からの援助を期待することになります。いったいどれくらいの人が親から援助してもらっているかというと、実に72%の人が親や親族からの援助があったとしています。
親からの援助の平均は167万8000円
次に援助の金額について見てみましょう。援助額の平均は167万8000円。なかなかの金額といえるのではないでしょうか。これを両家で平等に援助してもらうとなると、それぞれ80万円ほどになります。なかには500万円以上を援助してもらったという人もいるようです。
※以上金額のデータは全て「ゼクシィ結婚トレンド調査2019・全国(推計値)」より)
親御さんも大変だにゃあ。
親から援助してもらうということ
ここで少し立ち止まって、結婚式を行う際に親からの援助をもらうという行為について考えてみましょう。援助してもらうことについては、さまざま考え方があると思います。成人した立派な大人が援助してもらうのは情けないと考える人もいるでしょうし、どうしても足りない分は援助してもらい、後で少しずつ返却して行けばいいという人も……。
また、援助してもらったという人の中には、お金は足りていたけれど、親がどうしても援助したいというのでもらったという人もいるのでは? これは援助というよりは、お祝いと考えてもいいのかもしれませんね。
ただし、援助を受けてしまうと、結婚式に親の意見を反映させなければならない局面が出てくる可能性も出てきます。親と自分の意見が対立したときに、「お金を出したんだから」と言われてしまうことがあるということは、頭の片隅に留めておきましょう。
意見が対立した時はとにかく話し合いよ。歩み寄れるところは歩み寄って、みんなが納得いく結婚式になればいいわね。
親からの援助、どうやってお願いする?
さて、親からの援助が欲しい場合、どのようにお願いすればよいのでしょうか。まずは、結婚式費用の見積りとふたりの貯蓄(結婚式に充てることができる蓄え)を提示し、足りない分を援助してもらえないかどうか打診してみるのがいいでしょう。
見積もりを見た親から、「なぜそんなにお金が掛かるのか」「自分たちの蓄えで賄える身の丈にあった結婚式をするべきだ」という意見があるかもしれせん。そうした意見に対してもしっかり対応できるように、自分たちの考えをまとめておきましょう。
援助をお願いするタイミングとしては、ざっとした金額が分かる結婚式会場の申し込み時がまず考えられます。また、結婚式の見積もり額は準備をしているうちに、増える傾向があります。もし見積もりが上がってしまい、当初は自分たちで賄うはずだったのに、それが難しくなった場合も、早めに親に相談してみることです。
会場を申し込むときに、「いまのところは問題ないと思っているけれど、もし足りなくなったらその時は援助をお願いしてもいいかな」というふうに話をしておくと、親も心積もりができると思うからいいと思うわ。
親からの援助に贈与税はかかるの?
さて、最後に親に結婚式費用を援助してもらった場合、贈与税がかかるのかどうかを見ておきましょう。
贈与税とは個人から財産をもらったときにかかる税金のこと。1年間にもらった財産の合計額が110万円以下ならかかりません。
なお、贈与税がかからない場合もあります。結婚に際して支払う費用もその一つで、父母などからから結婚式や新居のための費用を一括で贈与された場合は、非課税となっています。ただし、金額は300万円を限度とされています。
↓詳しくは国税庁のページをご確認ください。
贈与税は心配しなくても良さそうだにゃ。
結婚式の費用を援助してもらう際には、よく考えて、謙虚な気持ちでお願いすることが大切ね。
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