見積もりオーバーを防ぐためには、見積書をしっかりチェックすることがカギとなります。この記事では、見積書の見方についてご紹介します。
↓見積もりオーバーを防ぐコツについてはこちらの記事をチェック！
初期見積もりはこんな感じ
会場の下見に行き、希望の日取りと人数を伝えると、おそらく以下のような見積もりを出してくれるはずです。では、この見積書でどこを見るべきかを解説していきます。
【ポイント１】料理・飲物
料理と飲物については、どのランクで見積もっているのかを確認しましょう。料理は写真を見せてもらいます。飲物はフリードリンクなのか、どんな種類の飲物がどの程度の量含まれているのかを確認します。また、子どもゲストがいる場合は、子ども料理を追加します。
初期の見積もりではだいたい最も安いか、平均的なランクの価格で見積もられていることが多いわ。
また、デザートビュツェは別料金になります。ウエディングケーキ（生）は1名分の料金×人数で見積もられるのが一般的です。ウエディングケーキは初期の見積書には含まれていないこともありますので、注意して確認しましょう。
【ポイント２】挙式料
挙式料はどのスタイルでの見積もりかを確認します。
人前式の挙式料が最も安いので、人前式で見積もるところも多いらしいにゃ。
希望の挙式スタイルが決まっていれば、それを見積もりに反映してもらいましょう。キリスト教式の場合は、挙式料に何が含まれているかを確認しましょう。一般的に含まれているのは、牧師､聖歌隊､オルガン演奏､式次第、装花などですが、聖歌隊やオルガン演奏は含まれていないことも。また、装花も好みの花材などに変更する場合は、別途料金が必要となります。
人気の演出であるフラワーシャワーは含まれていないことがほとんどよ。
↓各挙式スタイルの費用目安についてはこちらの記事をチェック！
【ポイント３】会場料と控室料について
会場料は宴会場の１室料金で計上される場合と、1名いくらで計算される場合があり、これは会場によって異なります。
宴会場によって会場料は異なってくることもありますので、どの宴会場で見積もったのかを確認しておきます。なお、会場費は宴席料と呼ばれることもあります。
また、控室は会場によっては１室しか用意できない場合もあります。控室料が明記されていない場合は、会場費の中に含まれていることもありますが、念のため確認することをお勧めします。
さらに、新郎新婦のお支度のための控室についても含まれているのか、別途料金が必要になるのか確認しておきましょう。
【ポイント４】装花とブーケ
見積書の中ではお花関係は一緒にまとめられていることが多いようです。メインテーブルとゲストテーブルの装花については、料理と同様に見本の写真を見せてもらい、ボリュームなどを確認しましょう。
こちらも最も安いか、平均的なランクの価格で見積もられていることが多いようよ。もしお花にこだわりがあって、使用したい花材などがあるのなら、料金を少し多めに見積もってもらった方がいいかもしれないわ。
見落としがちなのがウエディングケーキの装花。ケーキを置く台やナイフなどに花を飾り付けると、装花料が発生します。その他、ウエルカムスペースやイス（チェアフラワー）などに花を飾れば、もちろんその料金も掛かります。
また、ブーケに関しては、初期の見積もりでは1つしか計上されていないことがほとんどです。ブーケは衣裳ごとに作る人も多いので、もし2つ必要であれば数を増やしてもらいましょう。
もちろん、見積の金額のブーケの見本の写真も確認し、グレードが適切かどうかも判断します。
【ポイント５】衣裳と美容着付け
初期見積もりでは新郎新婦で洋装が１着ずつ見積もられていることが多いようです。もしお色直しや和装が希望であれば、その旨を伝えて見積もりに加えてもらいましょう。
また、美容着付けについては新婦のみで、衣裳が１着であれば1回分の料金での見積もりとなります。お色直しや和装が希望なら、こちらの料金も変わってきます。また、新郎のヘアメイクについては含まれていないことが多いようです。希望があれば、こちらもリクエストしておきましょう。
なお、美容着付けには「お引き上げ料」という項目があります。これは婚礼仕様のヘアメイクから普通のヘアメイクに戻すための料金となります。美容着付け料金の中に含まれていることもあるので、この項目が見積もり表の中に入っていなければ、必ず確認してみてください。
さらに、ヘアメイクのリハーサルが必要な場合は、こちらも見積もりに含めてもらいましょう。
ヘアメイクリハーサルをしておくと、当日の仕上がりがイメージできて安心だにゃ。
【ポイント６】引出物・引菓子
引出物と引菓子は夫婦で出席する人は1つだけ渡せばいいことになっています。見積もりでは夫婦で出席する人を全体の2〜3割として見積もることが多いので、自分たちの実情にそぐわないのであれば、訂正しましょう。
見積もりでは1名あたりの引出物や引菓子の料金は同じ金額で統一されているけれど、親戚や上司などは少し価格の高いものを贈ることもあるわ。ご夫婦で出席された方にも、別途ちょっとした品物を付けることもあるの。
また、引出物を入れる袋についても、基本的には必要となります。この項目がない場合は、確認してみてください。
さらに、お見送り時にプチギフトを渡すのであれば、プチギフトの料金も必要になってきます。
プチギフトは新郎新婦が自分たちで手配することも多いにゃ。
【ポイント７】ペーパーアイテム
ペーパーアイテムには招待状や席札、席次表、メニュー表、プロフィールパンフレットなどがありますが、会場の見積もりに含まれているのは招待状や席札、席次表が一般的です。
手作りをしたり、外部の専門業者に頼むケースも多いようです。手作りや外部委託でも、紙にこだわったり、凝ったデザインにするとそれなりに費用はかさみます。
また、招待状は筆耕をお願いすると筆耕料が発生します。字に自信がない、忙しくて宛名書きをする時間がないという人は、事前に筆耕料も見積もりにプラスしておくといいでしょう。
【ポイント８】写真・映像など
写真は初期見積もりよりも大幅に予算オーバーすることが多い項目です。会場の初期見積もりでは、親族との集合写真、型ものと呼ばれるふたりの記念撮影、スナップ写真が含まれていることが多いようですが、それぞれのカット数はしっかり確認しておきましょう。
集合写真や記念撮影は基本的にはプリントで納品となります。データはもらうことができないので、焼き増しをすると料金がプラスされます。
記念撮影の焼き増し料金が意外に高いの！ 自分たちと両家には焼き増しすることになると思うから、あらかじめ見積もっておくのが良いわね。
スナップ写真はカット数のほか、納品の形態はなにか、データはもらえるのか、アルバムはついているのかなどを確認しておきましょう。
また、記録映像（ムービー撮影）については、含まれていないことも多いようです。こちらも必要であれば、見積もりに入れてもらいましょう。
写真やムービーの撮影は外部に依頼した方が安くすむこともあるわ。でも、持ち込み料が発生する場合もあるから、事前に確認してね。
【ポイント９】演出
演出については、初期見積もりではほとんど計上されません。音響照明料が含まれるのみとなります。
フラワーシャワーやキャンドルサービス、プロフィールムービーなど、行いたい演出がすでに決まっているのなら、見積もりにいれてもらうのがお勧めです。
【ポイント10】サービス料
結婚式ではゲストをもてなすのに必要な人件費がサービス料として請求されます。
チップと考えればいいのかにゃ。
料理や飲物、ウエディングケーキなどに掛かるのが一般的ですが、会場料や控室料、介添え料などに掛かることもあります。サービス料の割合も会場によってまちまち。10％が一般的ですが、高級ホテルなどでは13〜15％のこともあります。
会場ではサービス料を取るので、心付けは辞退しているところがほとんどなのよ。
さて、初期見積書をざっとチェックし、例えば以下の要望を入れてもらった後は、以下のような見積もりになります。
- 料理と飲物はランクアップ
- 挙式はキリスト教式に
- 衣裳は新婦が2着に
- 新郎のヘアメイクとリハーサルメイク、お引き上げ料をプラス
- ブーム＆ブートニアは1つプラス
- ムービー撮影をプラス
- 演出はフラワーシャワーとエンディングムービーをプラス
要望を入れた後の見積もりはこんな感じ
初期見積もりと要望を入れた後の見積もりの差額はなんと80万円以上に！ 初期見積もりのまま準備を進めて行くと、途中で「あれ？ なんでこんなにオーバーするの!?」なんてことになる可能性も。
見積もりはしっかりチェックして、自分たちの要望を取り入れてものを作ってもらうのが、大幅な予算オーバーを引き起こさないポイントよ。
★「結婚にまつわる費用」についての記事はこちらでまとめてご覧頂けます。
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