新型コロナウイルスの感染は心配だけれど、感染防止を心掛けながら結婚式を行う場合、どんな演出ができるのでしょうか? 結婚式場業の「新型コロナウイルス感染防止ガイドライン」をみると、「接触感染」と「飛沫感染」に気を付けて、結婚式を行うべきことが分かります。この記事ではいままでの演出に一工夫を加えるなどして、コロナの時代でもOKな結婚式演出をご紹介します。
リボンワンズ
挙式後の定番演出であるフラワーシャワー。ゲストそれぞれが素手で花びらをつかみ、それを新郎新婦に投げるという演出は、感染防止の観点からするとちょっと心配という人もいるでしょう。
そこでお勧めなのはリボンワンズ。これはスティックの先端に細いリボンを付けたもの。ゲストは花びらを投げる代わりに、このスティックを振ります。スティックにはリボンの他に鈴などを付けることもあります。
ちなみに鈴の音には魔よけの意味があるから、結婚式にぴったりね。
鳴り物で祝意を表現
コロナウイルスの感染防止のためには、大きな声を出すのを避けることが推奨されています。でも、結婚式では新郎新婦に「おめでとう!」と声を掛けたくなるシーンがいっぱいありますよね。ついつい大きな声を出してしまわないように、いわゆる鳴り物をゲストに配るというのはいかがでしょうか?
鈴やカスタネット、マラカス、小さな太鼓など、見た目もかわいらしく、なおかつあまり騒々しくならないものを選び、「おめでとう!」と声を掛けたくなったら、ゲストにそれを鳴らしてもらうようにします。賑やかな結婚式になりそうですね。
上で紹介した鈴付きのリボンワンズでもいいにゃ。
ソーシャルディスタンス・ブーケプルズ
ブーケトスは結婚式演出の定番中の定番ですが、花嫁から投げられたブーケをゲストが取り合うことになりますので、ゲスト同士の接触が心配。
一方、複数のリボンの中で一つだけがブーケと結ばれていて、それを引いた人にブーケがプレゼントされるブーケプルズは、お互いが密にならずに行えそうです。
リボンの長さは2mに、リボンを持つゲストの間隔も十分にとって行うのがお勧めです。
バルーンリリース
ゲストみんなで風船を飛ばす演出。当然のことながら屋外での演出になりますので、感染確率は低くなります。ゲスト同士の間隔が狭くなり過ぎないように注意して、行いましょう。
ソーシャルディスタンス・ファーストバイト
ウエディングケーキをカットした後、新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う演出。これには一生食べるのに困らせません&一生おいしいものを作りますという気持ちが込められています。
昔は男性が「食べるのに困らせない」、女性が「おいしいものを作る」との役割を当てはめられていたけれど、いまはお互いにこの2つのことを誓い合う形がいいわね。
家計を支えるのも、料理をするのも、お互いにということだにゃ。
ファーストバイトは女性から男性にケーキを食べさせるときは、大きなスプーンを使ってゲストの笑いを誘うことが多いのですが、このときに2mの柄がある巨大スプーンを使って、ソーシャルディスタンス・ファーストバイトとしても面白いのでは?
ゲストにお揃いのマスクやマスクケースをプレゼント
ゲストにお揃いのアイテムを贈り、結婚式で身に着けてもらったり、プチギフトとして持って帰ってもらったりするのは、定番演出のひとつ。いままでだとリストブーケやプチコサージュ、ロゼット(勲章)、夏ならサングラスや扇子などが多かったのですが、コロナの時代ですからマスクやマスクケースはいかがでしょう?
たとえば、オリジナルのミニシールなどを用意し、ゲストが身に付けてきたマスクに貼ってもらうのなら簡単。布製のマスクならプチギフトになります。最近では、オリジナルのマスクを制作してくれる業者もいくつかあるようです。
「オリジナルマスク 制作」で検索すれば、業者がたくさん見つかるにゃあ。
また、マスクは食事が開始されるまでは身に着けてもらうことになるので、おしゃれなマスクケースを用意するのも喜ばれるはずです。
スタイリッシュマスク賞
結婚式ではゲストを表彰して盛り上げる演出も多いもの。例えば、素敵な装いのゲストにベストドレッサー賞、素敵な笑顔の人にベストスマイル賞、感動の祝辞を贈ってくれた人にベストコメント賞など。
コロナの時期ですから、スタイリッシュマスク賞と称して、素敵なマスクをしている人や、マスクの装いがかっこいい人などを表彰してはいかが?
新郎新婦との撮影タイムは順番に
いままでの結婚式では、食事・歓談タイムにはゲストは自由に動き、高砂席の新郎新婦とも写真撮影をすることができました。ただ、自由に行き来してもらうと、思いがけず密な空間ができてしまう可能性も……。
ここは交通整理をした方がいいでしょう。高砂での新郎新婦との撮影はテーブルごとに行うなどして、ゲストが一カ所に固まらないような配慮を。
ソーシャルディスタンス撮影ブース
ウエルカムスペースなどに撮影ブースを設ける人もいるかもしれません。1名での撮影なら問題ありませんが、数名で撮影する場合はお互いに密接しないように注意する必要があります。
そのためには距離を保ちつつ、絶妙なバランスで撮影ができるように、立ち位置を指示するテープを貼るといいでしょう。また、距離を保ったフレームをいくつか吊り下げ、そこに顔をはめて撮影するようにするのも面白いアイデアといえます。
コロナの時代では避けた方がいい結婚式演出
一方で、避けた方がいいかも?という演出は以下のような感じなるのではないでしょうか?
デザートビュッフェ
トングを共有するビュッフェスタイルは、衛生面を考えてNGとなります。会場側と相談して、数種類の中からデザートを選べるようにするなど、セレクトの楽しみをゲストに提供するサービスを考えてもいいかもしれません。
カラオケなどの余興
大きな声を出すカラオケは飛沫感染の恐れがあるので避けた方がいいでしょう。同様に、大声を出すような余興もなるべく避けて。
握手やハグ、ハイタッチ
こちらは演出というわけではありませんが、飛沫&接触感染を避ける上でも、ガマンガマン。スポーツの場を見習ってハイタッチの代わりに、肘タッチなどを取り入れてもいいかもしれません。
新郎新婦やゲスト同士のお酌
結婚式では新郎新婦にお祝いを言うのを兼ねてお酌したり、ゲスト同士でお酌をすることもあります。でも、これも避けた方がいいでしょう。
とくに、新郎新婦の親御さんはゲストの間を回ってお酌をするのが恒例のようになっていますが、これもNG。披露宴が始まる際に、「新郎新婦へのお酌、お客様同士のお酌はご遠慮ください。お飲物のサービスはスタッフにお任せください」などと、アナウンスするのがお勧めです。
みんなで知恵を出し合って、コロナの時代だからこその楽しい結婚式を実現してほしいにゃあ。
★「コロナの時代の結婚式」の記事はこちらでまとめてご覧頂けます。
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